「ネット」と一致するもの
虚構が真実味を生む。近松門左衛門の創作論「虚実皮膜」
人形浄瑠璃・歌舞伎の脚本作者である近松門左衛門(1653~1724)の芸術論として有名なのが「虚実皮膜(ひにく)」の論である。これは「創作においては、事実を完全に描写するのではなく、多少事実と外れるところがミソ」という話なのだが、ネット上ではなかなかその解説が見当たらなかった。
この近松の話は、浄瑠璃だけではなく、一般の創作や表現活動で(つまり音楽やイラストなどでも)非常に参考になるものだろうと思うので、ここに虚実皮膜論に関する部分を全部現代語訳して公開したい。
『ウェブログ超入門!』ボツ原稿公開
『ウェブログ超入門!』は文字どおり超入門書なので、難しそうなところはバンバン削除しました。
しかし、それなりにブログを運営しているとか、ネット歴が長い方なら読んでも面白いかもしれないので、ネットで公開することにしました。もちろんタダで読めます。
-日本のウェブログの歴史(詳細版)
-ウェブログとマスメディアの関係
-ナレッジマネジメントとウェブログ
アメリカ合衆国が「合州国」ではない理由についての資料集
United States of America は、日本では「アメリカ合衆国」と訳す。states(州)がunited(合)したものなのだから「合州国」じゃないのか、という疑問はよく提出されるが、これは合衆国で正しい。
「合衆」というのは今の「共和」つまり王政ではない合議制を意味する言葉、あるいは「協力し合う」という意味である。したがって、「アメリカ合衆国」とは「共和制度の国家アメリカ」、あるいは「アメリカ洲における連合諸邦が共同経営する国家」という意味で名づけられたのだ。
(追記。つまり、「衆が合する国」だと考えると、「それだったら州が合する国じゃないか」ということになるわけだが、実際には「合衆する国」という意味なのである。合衆=コラボレーション、とでも訳すとわかりやすいか。だから、合衆国=連邦とまったく同義であり、合衆国はUnited Statesの「直訳」ということになる。)
ということを数年前に調べていたのだが、その資料を久々に発見したので、ネットに挙げておくことにする。したがって、今回は引用ばかりなのだが、そのへんはご容赦を。
縦書きアタマと横書きアタマ
ブログ本が2冊、しかも縦書きで出ている。
- 松永英明『ウェブログ超入門!』日本実業出版社¥1470
- 長野弘子・増田真樹共著『1日5分の口コミプロモーションブログ』英治出版¥1575
この2冊はどちらも「ブログの設置の方法」よりも「運用の仕方」に重点を置いているのが特徴。拙著『ウェブログ超入門!』の方は、とにかく初心者向けに、トラックバックのマナーとか考え方とか、どういう記事をどういう風に書いたらいいかとか、引用の決まりとか、あとはメディアとの関係とか、知識経済ヴァージョン2とか、クリエイティブ・コモンズとかに触れている。
一方、長野さん、maskinさんの『1日5分の口コミプロモーションブログ』は、内容はかなり似ているのだが、もう少しIT関係者向けの印象が強い。活用法について書いた部分では、ビジネスでどう使うかという方向を向いている。ネット中級以上の人向け、あるいは、会社でブログについてプロモーションするときの資料として使えるのではないかと思う。
さて、この縦書きについて「ブログ神」こと平田さんがコメントを書かれている。今回はこのことについて書いてみたい。
the sad sad planet 背中には輝く七色の翼
新宿でストリート演奏していたバンド「the sad sad planet」(略称:サップラ)にいきなりはまってしまいました。全身で歌うヴォーカル、サビの急展開。
最初は偶然通りかかっただけでしたが、翌日、わざわざ聴きに行ってしまったのでした。
「絵文録ことのは」について
- ●概要
- 「情報を編集する」という観点でものごとを見ていくウェブログ(ネット上の記録)です。編集・執筆についての話、他の人に情報を伝えるためのデザイン、情報加工、メディア・リテラシー、マスコミ報道に関するチェック記事などの話題を取り上げています。もっとも、興味深い内容についてはジャンルを問わず扱います。
「ウェブログ@ことのは」改め「絵文録ことのは」
ご覧のとおり、大幅にデザインとタイトルを変更しました。本日から「ウェブログ@ことのは」改め「絵文録ことのは」ということでよろしくおねがいします。でもリンクとかで「ウェブログ」になってるのは別にそのままでかまいません。
以下、今回のリニューアルについて少々。
ロリポップ家入さん取材
レンタルサーバー「ロリポップ!」や「JUGEM」でお馴染みpaperboy&co.社の家入一真社長にインタビューして書いた記事が、現在発売中の「ヤフー・インターネット・ガイド」6月号に載っています。見開き2ページ。3月はじめの「GMOに買収?」というニュースについて、当事者に突っ込んで聞いてみる、という報道系の記事です。
「思考」が運命を変える
「思考」が運命を変える
ジェームズ・アレン著/松永英明訳
ワニブックス(文庫)で発売中です。コンビニでも売ってます!税込500円。
今回の本は実践的な内容になっています。また、気楽に読めると思います。
・ジェームズ・アレン・ネット
イラクのブロガーたちは人質事件をどう見たか
今回の人質事件については、「自作自演」「自己責任」「自己負担」をめぐって右と左の陣営に分かれて罵り合っているような構図になっているが、そういうものとはまるで無関係に、「イラクのブロガーたちはこの事件についてどう書いているか」を集めてみた。イラク人またはイラク在住のブロガーの記事から単純に「japan」で検索し、ある程度まとまった見解を述べているものを訳したものである。
で、いつものごとく念押ししておくと、私自身は単にこういう見解があるということを紹介しているだけであり、いずれの陣営にも与しない。