「ネット」と一致するもの

情報源明記:個人ニュースサイトから伝わる美しいウェブ作法

アクセス解析でリンク元をたどって見たところ、STAR LIGHT PARADEという個人ニュースサイトに

メタルバンドのロゴフォント集 (RinRin王国)

ちょっと懐かしく思ってしまいました。

とあった。このメタルバンドのロゴフォント集というのは非常に面白いものだが(メタルファンにとって)、それ以上に興味深いのは「この情報がどこから流れてきたか」だった。STAR LIGHT PARADEはRinRin王国でこのリンクを見つけたという。そこでRinRin王国へ行ってみると、今度は

 メタルバンドのロゴフォント集BRAINSTORMより)

とある。……そこでこの情報の流れをさかのぼってみることにした。そこには、ブログ界/個人ニュースサイト界の見えざる情報の網の目が存在していた。

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ブログという「対等な立場のコミュニティ」に上下関係はそぐわない

 Proving grounds of the mad Internetというブログのmakiさんからいくつかのトラックバックがあった。主に木村剛関連で書いた記事へのトラックバックである。ただ、makiさんの議論はプログラマー的で一見論理的に見えるものだが、整理の仕方に違和感を感じる部分があり、また、わたしが「木村剛が嫌い」だから叩いているかのような誤解があるようなので、反論をしておこう。「ゴーログがよくない」のではなく、「ゴーログの思想が変」と言ってるのである。

 著作権については別記事を書いている途中なので、「Proving grounds of the mad Internet: セマンティック・ウェブの失敗とブログ司会者の必要性」の後半、ブログにおける「司会者」について、まずまとめておきたい。

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Yahoo!ブログは新たな「Y!転載厨」を生むか

 日本最大のポータルサイトYahoo!で、Yahoo!ブログがスタートした。Yahoo!の検索カテゴリと同じカテゴリ分けがあることから、Yahoo!ブログ記事と検索をリンクさせることも視野に入れているのだろうか。

 まあそれはともかくとして、このYahoo!ブログには恐ろしい機能がついている。とりあえずどの記事でもいいので個別の記事を見ていただきたい。タイトル、日付、本文、コメント、トラックバックときて、ページの一番下の方に「この記事のURL」があり、その右端に「傑作」「転載」ボタンがある。

 Yahoo!ブログを開設しているユーザーがログインした状態でこの転載ボタンを押すと、なんとその記事がまるまるすべて自分のブログに転載されてしまうのだ!

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日本ブログ大賞 2005 スタート

ついにきましたね。輝く!日本ブログ大賞 2005
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詳細はblogaward.jp: 輝く!日本ブログ大賞 2005 開催宣言に詳しく書かれてますが、重要ウェブログサービスの多くが参加する日本ブログ史上最大規模のブログ大賞となる模様。

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一部の有名ブログやアクセスランキング上位の定番ブログのみに偏らず、無名でも内容がおもしろいブログを発掘したい。

ってところが好感度高いですね。ランキング狙いのブログなんかじゃなくて、素で面白いとか役に立つとかためになるブログが並ぶといいなあ。ブログで自分の書いたものや写真を公開するのがとにかく楽しいからやってるって人とか、気がついたらブログやってる中毒の人とかが選ばれるといいだろうなと思いますね。

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うちで参戦するとしたら、このまとまりのないメインブログよりも義経日記かな(笑)

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著作権ジャイアニストの理論武装に抵抗する

 Proving grounds of the mad Internet: そして退屈へからトラックバックがあって、週刊!木村剛 : 「BLOG of the Week」の再開に向けてという記事を木村剛氏が書いたことを知った。

 おそらく、わたしの意見は「著作権の侵害だと考えられる第三者の方々もいらっしゃいまして難渋しておりました」という部分に含まれているのだろう。まあ、転載した人でもされた人でもないから「第三者」というヨソモノの横槍扱いなのだろうが(そして、そこで「第三者」を明記しないいやらしさは相変わらず変わっていないのであるが)、それはともかく、「投稿」と明記されたトラックバックのみを転載するという方針そのものについては、別に何も問題はないと思う。お互い納得しているなら別に口を挟む必要はない。

 しかし、木村氏はなぜ「自分のブログに転載する」=「他人のものを自分のものとして取り込む」ことにこだわるのか。この点を掘り下げて考えていくと、世界的な潮流の中での「知的所有権の解放と保護」という大問題にぶつかってくる。

 著作権を保護しようとする旧勢力、解放しようとする自由主義者――しかし、ことはそれほど単純ではない。著作権の解放を唱える人にも2種類ある、というのが最近のわたしの感想である。それは、「自分が利用するため」に他人に著作権の一部放棄を求める人と、「自分のものをもっと利用してもらえるよう」に自分の著作権を一部放棄する人の2種類である。

 そこで、ネット内での著作権に絡む問題をおおざっぱにまとめた上で、いろいろ意見を述べてみたい。

(★なお、このブログの記事に対する「適正な引用」はご自由に)

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上位100ウェブログを片っ端から紹介するよ 2005/1/1 RSSフィードメーター版

 こんにちは。日本を代表するブログ検索、未来検索livedoorでもblogWatcherでも検索できないので、この「絵文録ことのは」はブログじゃないんだなと思っている松永です。わらい。泣いてへんもん!

 さて、それはともかく。2003年末には「blog of the Yeah!2003ノミネート96ブログ全チェック!!!」などという馬鹿なことをやったわけですが、それから約1年、やっぱりブログ総ざらいチェックというのはあった方がいいかと思って勢いでコメントつけてみます。知らないブログを旅してみたい。日本のどこかにわたしを待ってるブログがある。

 チェック元はRSS フィード メーター - 昨日のブログ RSS フィード ランキングの1月1日のデータをもとにしています。このランキングについては、

☆のランキングは、RSS フィードの購読者数と、他の RSS フィードからそのサイトに張られているリンクの数とで計算されています。

計算方法は秘密ですが、「たくさんの人に読まれている」「あちこちの ニュースで話題になっている」と、人気度が上がります

(RSS フィードメーター - feed meter について)

ということで、このシステムで取得されているブログに限定されますが、ネットに詳しい人が見ているブログがランキングしているのではないかと思われます。ということで、人気100ブログを一気にレビュー!

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ブログ・オブ・ザ・イヤー2004ことのは杯

 賞金も賞品も何もありませんし、名誉でさえもないかもしれませんが、勝手にブログ・オブ・ザ・イヤー2004ことのは杯を公開します! 言うまでもなく独断と偏見にて。というか、あまりブログ限定でもないですが、まあ適当に。

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木村剛「転載こそネット流」理論は完全に破綻――隠された「安倍ぬすみ主義ジャイアニズム」

 だから、そういう書き方がいやらしいと言ってるんですよ、木村剛さん。

 週刊!木村剛 powered by ココログ: 「引用」は「リンク」に対する冒涜なのか?において、私が先日書いた「木村剛氏の「ブロガーとしての資質」を問う――自分のものとして取り込みたがる人々」記事に対応すると思われる「反論」が掲載されているが、その書き方は前回指摘したいやらしい方法をそのまま踏襲している。

 「読者の利便を優先」したいという木村剛氏は、「こうした手法に反対の方々も少なくないようです」「ネット界の重鎮の中には、「ネット社会に対する冒涜」と捉える方もいらっしゃるようで、ネット界もなかなかに難しいものだと感じさせられる今日この頃です」と書きながら、そういう風に「反対」している人たちが誰なのか、具体的にどのようにとらえられているのかということについては、お得意の「全文転載」どころか、リンクも出典の提示もまったくしない。この「謎めき系」のいやらしい書き方について、「先日のエントリー「トラックバックからの転載」に木村剛氏が反応したわけだが(笑わせんなヴォケが!)」でも「なぜ本文中にその旨の言及が全くないのか疑問です」と記されている。

 まあそれはともかく、木村剛氏のコメントは真っ正面からの問題提起に答えていないどころか、完全に論理破綻したひどいものなので、以下に再反論しておきたい。

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ネット世論・ネットのトレンドを生み出すアルファブロガー

 FPN - ニュースコミュニティ- 日本のアルファーブロガーを探せ2004という企画が始まっている。アルファブロガーとは、ブログ界の世論に大きな影響力を与える少数のパワーブロガーのことのようである。

 今回はブロゴスフィア(ブログ界)において影響力を持つ日本のアルファブロガーについて考えてみたい。

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読者を突き放す書籍『電車男』には「編集」がない――「電車男」は読者参加型恋愛シミュレーションゲームのリプレイ

 今さらであるが『電車男』を取り上げる。結論から言えば、書籍『電車男』は最低の手抜き本である。こんな素敵な担当編集者をけなすことになるのは極めて心外であるが、しかし、こんないい加減に作られた本も珍しい。

 「電車男」のストーリー自体はどうでもいいし、それがフィクションだろうとノンフィクションだろうと私には興味がない。今回は著作権の問題もとりあえずどうでもいい。単に「まとめサイトをプリントアウトしただけ」という部分が問題だ。

 これは書籍を作るのに欠かせない「ライター」と「編集者(エディター)」の役割のうち、エディターの要素が欠落した本ということだ。以下、詳細に述べてみたい。

電車男
電車男

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