「言葉」と一致するもの

「パナソニック(Panasonic)」というブランド名の語源由来

2008年10月1日、松下電器産業株式会社が「パナソニック株式会社」に社名を変更し、これまで「松下」「ナショナル」「パナソニック」の3つの名称を使い分けてきたものを「パナソニック」一本に統一することとなった。

「パナソニック」というブランド名は、海外向けに1955年に作られたもので、すでに53年の歴史がある。このブランド名の語源・由来に関してつらつらと書いてみた。

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【「場所の記憶」「都市の歴史」で社会を読み解く――松永英明のゲニウス・ロキ探索】メルマガ創刊!

このたび、まぐまぐプレミアムにて、【「場所の記憶」「都市の歴史」で社会を読み解く――松永英明のゲニウス・ロキ探索】というタイトルの有料メールマガジンを創刊することとなりました。

購読料は月525円(税込)、月4回・毎週月曜日発行です。1通あたり130円ほどになりますが、毎週1回缶コーヒーのお値段で、興味深い読み物をお届けできればと思っています。

都市、街、村落――場所には「歴史」があり、それぞれに特有の「雰囲気」があります。社会学・人文地理学・建築学・都市計画・ランドスケープ・地理風水といった観点から、「ゲニウス・ロキ」(その場所のもつ雰囲気)を読み解いていきましょう。それは、ある出来事が「なぜその場所で起こったのか」を解読するきっかけになるかもしれません。建物、集落、街、都市、国レベルに至るまで、「土地」と結びついた情報を探索します。

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現代中国語の中の日本語「外来語」問題

産経新聞で、「現代の中国語で、近代の西洋の言葉を翻訳したことばの多くが日本での訳語を採用したものだ」という記事が載った。

相変わらずの産経論調ではあるが、ここで述べられていることは事実である。

さて、ここで参照されている資料が王彬彬氏による『現代漢語中的日語“外来語”問題(现代汉语中的日语“外来语”问题)』という文章である。これはわたしも数年前に見ていて、非常に興味深いので訳しかけたことがあったが、結構長文なのでくじけていた。現在に至るも、全文の完全な翻訳は見あたらないので(一部訳されていないものならあったが)、今回、全文の完全訳に挑戦した。それが完成したので、こちらで公開する。

現代中国語の中の日本語「外来語」問題 - 閾ペディアことのは

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お盆の起源は仏教ではなく、中国儒教と日本アニミズムの混交

日本では、夏に「ご先祖様が帰ってくる」として「お盆」の風習がある。このときには、先祖のお墓参りを口実にして実家に帰省するのが日本の風習となっている。

そして、お盆というのは『盂蘭盆経』というお経がもとになっている仏教の風習だと思っている人が多い。確かに語源はそうなのだが、この『盂蘭盆経』というお経自体が中国で儒教道徳の影響のもと作られた偽経であり、「お盆」という風習はさらに日本古来のアニミズム信仰が混じって成立した、お釈迦様とは何の関係もない風習なのである。

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グーグル・ストリートビューは、やっぱり気持ち悪くないと思う

前回のエントリー(グーグル・ストリートビューに儀礼的無関心を求めるのは筋違い[絵文録ことのは]2008/08/10)で自分の考えをまとめてみたのだが、これについてはまさに「賛否両論」としか言いようのない反応がもたらされた。「まったくそのとおり」と全面的に賛同してくださった人も多いし、一方で「まったく反対」という人たちもいる。中には「擁護派は屁理屈満載で笑える」などと感情的な批判しかしてこない人もいるが、いずれにしてもグーグル・ストリートビューに対する「日本人」の反応としては、受容と反発のどちらかが圧倒的に多いということはなく、「どちらの意見も存在する」というのが現状だと思われる。

だから、「日本文化ではグーグル・ストリートビューが気持ち悪いと感じる」というのはミスリードだと思う。

このほか、ブクマ等で寄せられた意見について、少し書いてみる。

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グーグル・ストリートビューに儀礼的無関心を求めるのは筋違い

日本語版グーグルマップ(Google Maps)でストリートビューという機能が登場した。地図上の公道から撮影された街角の風景が360度見られるという機能である。わたしはこの機能を非常に楽しいものだと思った。

しかし、これに対して、日本人の生活空間を脅かすものであるとか、グーグルによるグローバル・スタンダードの押しつけに対して日本人はノーと言うべきだという意見が登場している。これについて、わたしは疑問を抱いた。

以下、ストリートビューについてのわたしの感想を述べてみたい。

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ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説2がオウム真理教とシンクロ

本屋で立ち読みしていて驚いた。最近発売された『ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説2』の内容が、かつてオウム真理教が布教のために主張していた内容とそっくりなのだ。「スティーブン・セキルバーグ」ことハローバイバイ・関暁夫氏とオウム真理教の奇妙な一致について、ここでは「信じるか信じないかはあなた次第です」なんてことは言わない。なぜなら、信じる信じないの次元ではなく、きちんと調べればこれが事実であることを確認してもらえるからだ。ただ、この二つが一致しているという事実をどのように解釈するかはあなた次第です。

ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説―信じるか信じないかはあなた次第
ハローバイバイ関暁夫の都市伝説2
竹書房
発売日:2008-07-02
おすすめ度:3.5
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アメリカでの変な改名事例集

数日前の報道だが、奇抜な名前を付けられたNZの少女、裁判所が改名認める - Ameba News [アメーバニュース]というニュースがあった。

「タルラはハワイのフラをする(Talula Does the Hula from Hawaii)」と名付けられた少女の改名が認められたという。日本でも最近は赤ちゃんにかなり変わった名前を付けることが多いようだが、アメリカで変な名前に自分で改名しようとする例がまとめられていた。

以下、1069, Talula Does the Hula From Hawaii, and other names so weird that judges forbade them. - By Eugene Volokh - Slate Magazineからの翻訳である。

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『恋空』とあゆの関係。(『ケータイ小説的。』の感想)

速水健朗さん(【A面】犬にかぶらせろ!/【B面】犬にかぶらせろ!)の著書『ケータイ小説的。――"再ヤンキー化"時代の少女たち』を読んだ。いろいろと示唆的な内容が多くて面白かったので、感想を書く。

ケータイ小説的。――
原書房
発売日:2008-06-09
おすすめ度:5.0
おすすめ度5 ケータイ小説を読む人・書く人の姿が見えてくる

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『聖☆おにいさん』Tシャツ文字のモトネタ一覧

第2巻が出たばかりの中村光『聖☆おにいさん』が面白すぎる。Tシャツにジーンズ姿で、立川での下界バカンスを楽しむブッダとイエス。

宗教に限らず原典・原点が大好きで、一部の人には「何に対しても原理主義的」とまで言われてしまうわたしが(多少細かいところには目をつぶりつつ)大爆笑しているのがこのコミックである。とにかく面白い。特にモトネタを知っているとたまらないところが多数である。

さて、この話、毎回二人が白Tシャツやセーターやトレーナーに手書き風文字(うち3割はブッダの手作りシルクスクリーン)で登場するのだが、この文字がまたマニアックなのだ。今回は、コミック2冊分のTシャツのモトネタをまとめてみた。

聖☆おにいさん 1 (1) (モーニングKC)
講談社
発売日:2008-01-23
おすすめ度:4.5
おすすめ度3 ゆる〜く見守りたい
おすすめ度5 主よ、ブッダよ、作者に福音を
おすすめ度5 「オレ様はインテリだ!」と云う傲岸不遜なヒト。何も言わずに買え。
おすすめ度5 ブッダ!!!!!!
おすすめ度5 とても癒されます
聖☆おにいさん 2 (2) (モーニングKC)
講談社
発売日:2008-07-23
おすすめ度:5.0
おすすめ度5 めっちゃうれしい半年前倒し
おすすめ度5 大天使達は毎回爆笑なのに...?
おすすめ度5 うふふくすくすわははは
おすすめ度3 基本的には1帖に続いて良作。でも・・・・・・。
おすすめ度5 (((( ;゚д゚)))なんじゃこりゃー

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