「言葉」と一致するもの

幸福実現党の研究(2)オバマ守護霊インタビュー

幸福実現党の研究第2回は、幸福の科学がオバマ大統領をどのように見ているのかについて、『オバマ守護霊インタビュー』というブックレットをもとに分析する。これによって、幸福の科学(幸福実現党)の世界情勢のとらえ方が浮き彫りになってくると思われる。

オバマ守護霊インタビュー (リバティ・ブックレット)
幸福の科学出版
「ザ・リバティ」編集部(編集)
発売日:2009-04-23

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幸福実現党の研究(1)幸福の科学と新型インフルエンザ

宗教団体「幸福の科学」が「幸福実現党」という政党を結成したというニュースが流れたのは2009年5月末のことだった。そこで、この政党は一体何を目指しているのか、どういう政策を掲げているのかということを知りたいと考えた。

幸福実現党はどのような理念を有しているのか。批判するにせよ賛同するにせよ、まずは知ることだ。自分の価値判断はそれからでも遅くはない。というわけで、まずは彼ら自身の書いていることを読み、そしてどのような思想であるかを把握しようと考えた。第三者の分析より、まずは彼ら自身の言葉を彼ら自身の解釈で理解する必要がある。結論から言えば、幸福実現党は極めてエスノセントリズム的であった。

この幸福実現党の政策を踏まえた上で、現在の世論の趨勢に加え、さらにその選挙戦略(ドクター中松の擁立、出馬するしないが二転三転している状況など)を考えると、幸福実現党はおそらく一議席も獲得できずに終わるだろう。その後、どうなるのか。「真」「正」を掲げる宗教団体が母体であり、その教祖自ら出馬したにもかかわらず落選した場合、教団信者の思考としては「社会が間違っているから落選した」という結論に至るのは必然である。それは、幸福の科学がこの社会に牙を向く第一歩となりかねない。

これより数回に分けて、幸福実現党の研究を連載する。前半で思想・政策、次いで行動・戦略を扱う(一般的な報道等では、行動・戦略に偏りがちだろうと思う)。できれば、言葉尻ではなく、全体の流れをつかんで読んでいただきたい。

なお、この文章の書き手の「過去の経歴」的なものをあげつらう個人攻撃も各方面から行なわれるだろうと想像されるが(その中には真実ではないことを含む名誉棄損等もあるだろう)、ぜひそのような行為には荷担されないよう、読者の皆さまには強く要望したい。また、私は自民党・公明党・民主党・社民党・共産党その他含め、一切の支持政党を有さないことを明記しておく。

第一回は、幸福の科学の思想をざっくりと分析する。

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「読めてしまう」文章ネタの起源と歴史

ひらがなばかりで書かれた文章なのだが、文字の順序がでたらめになっていても読めてしまうという現象が話題を呼んでいる。

このブログでは2003年9月にこの話題を扱っていた。

「英国ケンブリッジ大学の研究結果」というのは都市伝説である。また、「語の中の文字の順序を変えても読める」というのは言語学において実証された科学的発言ではないことに注意(それっぽい実例は作れるが、それが成立する条件やメカニズムについては論証されていない)。ここでは2003年の記事をもとに再編集して新情報を追加し、この「読めてしまう」文章の起源と歴史を改めて整理しておく。

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初の「軍艦島上陸ツアー」参加記録(前編)グラバーと「端島」

軍艦島ツアーに行ってきます[絵文録ことのは]2009/04/24」で書いたとおり、軍艦島上陸が解禁され、その最初のツアーとなる軍艦島上陸ツアーに参加してきた。

結果から言えば「波が高く、軍艦島には上陸できなかった」のだが、NPO軍艦島を世界遺産にする会の坂本道徳理事長(6歳から19歳まで実際に軍艦島で生活していた)の事前解説ならびにクルーズ同行が非常に意義深く、上陸できなかったことを差し引いても充分に満足できる内容であった。逆に言えば、坂本理事長の話抜きで上陸できたとしても、ここまでじっくりと軍艦島(端島)について知ることはできなかったと思う。

いずれまた上陸には挑戦してみたいが、今回のツアーについてのレポートを記すことで、観光としての「軍艦島上陸」の難しさ、そして軍艦島(端島)とは一体何なのかについて考えたことを伝えられたらと思う。

gunkanjima0 軍艦島全景(野母岬から)

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「小悪魔ageha」バックナンバー全コンプリート!!

キャバ嬢のバイブルとして読まれている雑誌『小悪魔ageha』。GAL系のファッションで巻き髪を盛り上げるキャバ嬢スタイルを好む女のコたちが「age嬢」と呼ばれるようになるなど、agehaの独特なブランドは確立しているといっていい。

小悪魔agehaは、単なるファッション雑誌という枠にとどまらない。age嬢スタイルは確かに「巻き髪・デカ目・デコデコ」という言葉に象徴されるファッションスタイルではあるが、トップageモ(ageha専属モデル)桃華恵理(ももえり)が「バツイチ子持ちのシンママ」であることをまったく隠すことなく、むしろその経歴なるがゆえに支持されていることからもわかるように、「お水だろうと何だろうと、自分が自分らしく生きていくために、自分で選んだ生き方を貫いていく」というメッセージが発信されている。「age嬢」というのはライフスタイルとして扱われている。

「小悪魔ageha」という雑誌は、今の日本の一つの側面である。そして、age嬢的な生き方や発想、考え方に共感する女性たちは多い。その「文化」が異なるからといってバカにするのはたやすいが、それで見えなくなるものも多いだろう。わたしはagehaを定点観測してみたいと考えた。そして、今回ようやく、バックナンバーをすべてコンプリートできたのだった。

小悪魔ageha

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「鴨川ホルモー」と「少年メリケンサック」を観てきた

日曜日に久々の休みであったので、映画をはしごして観てきた。

「鴨川ホルモー」@新宿ピカデリー:★★★★★。京都にいたころを懐かしく思い出した。

「少年メリケンサック」@銀座シネパトス:★★★★。宮崎あおいをはじめとして芸達者揃い。

以下、詳細。

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結核の街・清瀬を歩く。結核療養所のすべて

結核の街として知られる清瀬を歩いてきた。埼玉県との境に位置する清瀬市は、日本でも多くの結核療養所が集中して建てられている「結核の街」だった。東京府立清瀬病院を皮切りに、公営・民営の結核療養所が集まり、最終的には15の療養所を数えることとなったとされている。

ここでは俳人・石田波郷や、吉行淳之介が療養生活を送っていたことでも有名だ。

これらの療養所は、今は結核専門ではない。結核の治療法が変わり、結核が「薬を飲めば治る病」になって、療養所は役目を終えたといえる。しかし、あるものは廃院となり、あるものは一般病院となったとはいえ、結核の街の記憶は消えるわけではない。

そんな清瀬の「ゲニウス・ロキ」をたどるべく、現存する病院すべてを実際に訪ねてみた。

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結核経験者から見たハリセンボン箕輪はるかの結核感染

ハリセンボン箕輪はるかさんが肺結核に感染しており、しばらく入院・休養することが報じられた。

わたし自身が結核によって入院加療を行なった経験からすると、病気そのものもつらいが、それ以上に周囲から隔離されること、そして、一般的な結核への無知からくる不用意な言動が一番つらかった。わたしの場合は今年3月の診断によって、投薬期間終了後2年の観察期間も終了し、保健所にも報告完了しているが、完治と認められるまでは非常に長く感じた。

箕輪さんには、完全に治癒するまで薬だけは絶対に欠かさず飲んで、一刻も早く復帰できるようになってほしいと思う。

結核にかかって最もつらいのは、病気そのものというより、周囲の目である。「感染源」として排除・排斥されることがもっとも精神的ダメージとなる。だから、報道なども慎重に行なってほしい。間違っても「感染パニック」などという言葉は使ってほしくない。

以下、この件について詳細に述べてみる。

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新資格「環境カオリスタ検定」が始まるらしい

日本アロマ環境協会(AEAJ)の会報誌Aromatherapy Environment No.51が届いた。これによると、「環境カオリスタ検定」というものを始めるという。環境省の協力により、2009年度事業としてスタートするという。AEAJ会員にはテキストが届くそうだし、受験は在宅で可能だというので、受けるだけ受けてみようとは思うが、どういう資格になるのだろうか。

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【速報!】国語審議会、「常用文字表」にケータイ絵文字を追加

国語審議会は、2009年4月1日、日本語表記に関する大胆な変更をもたらす答申を行なった。PC・ケータイ・インターネット時代を反映し、また国際言語として日本語を進化させるための大規模な変更が盛り込まれており、すでに賛否両論の議論が巻き起こっている。

国語審議会2009年4月1日ネタ今回の答申における主なポイントは以下のとおり。

  • 「日本語常用文字表」にケータイ絵文字(第一水準、第二水準)を追加、「拡張句読点」として位置づけ、小学5年で適切な絵文字使用を学ばせる。
  • 助詞「は・へ・を」の表記を「ゎ・ぇ・ぉ」に変更。ケータイ表記を公式化。
  • 「異体字」の大幅な許容。これにより、旧字体・新字体・中国繁体字・中国簡体字のすべてを「異体字」として受け入れることが可能となる。
  • アイヌ語・琉球語を「日本公用語」に昇格。町おこしのために方言使用を積極推進。
  • 日本在住の外国人や国際的な利用のための「やさしいにほんご」の制定。「日本語は滅ぶ」論への対応。
  • 「国語」の呼称を廃止、「日本語」に統一。それに伴い、「国語審議会」も「日本語審議会」に改称。

以下、国語審議会の答申の解説である。

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