【絵文録ことのは】HOME > [ウェブマーケティング] > ウェブサイトアクセスにはいくつもの経路がある(+被ブックマーク数ランキング)
はてなブックマークでどれだけ「ブックマーク」されたかという数字は、アクセスの一つの目安である。しかし、実際のアクセス解析ではそれ以外のルートでの閲覧者も当然多い。たとえば、個人ニュースサイト経由でのアクセスが多い記事と、被ブックマーク数の多い記事はイコールではない。かなりの傾向の違いがある。
また、かつて「コメントなどの反響がない」ということでモチベーションを失って閉鎖したブログがあった。しかし、「反響の多い記事」と「アクセスの多い記事」はまた違う。
このあたりのことについての一通りのまとめ、ならびにこのブログで2006年に書いた記事の被はてなブックマーク数ランキングを掲載する。
はてなブックマークを使っているユーザーには、かなり偏りがなくなってきたともいわれるが、それでもやはり大きな偏りがある。特に、ソーシャルブックマークというものの意味を理解し、使いこなして、「興味のあるサイト」を記録しておこうというユーザーというのは、一般水準のインターネットユーザー(IEを開いて、Yahoo!からサイトをたどろうとするレベル)から比べれば、極めてネットスキルが高い。異常に高いと言える。「JavaScriptのテクニック」のような記事がブックマーク上位に来ること自体、日本人の平均どころか、一般ネットユーザーの平均からもかなりずれていることが推測される。
おそらく、@nifty:@search:瞬!ワードの方が日本人の興味対象をもっとよく反映していることだろう。これは、テレビ放映された内容が即座に反映される。
もちろん、ここでは「はてなブックマークは参考にならない」と言いたいわけではない。はてなブックマークは一つの指標であって、それ以上でもそれ以下でもないこと、そして、その数字だけですべてが判断できるわけではないことを理解していれば、ある一定層のユーザーの傾向として興味深いものがある。
では、どのような記事がブックマークされやすいだろうか。
1.役立ち系
2.まとめサイト
3.ウェブサービス
厳密に調べたわけではないが、はてなブックマークされやすいエントリーの傾向は以下のとおりであるように思われる。
この記事の最後に、今年の被ブックマーク数ランキングを入れておいたが、まさにこの傾向が当てはまるように思われる。細かいものでいえば、「mixiネタ、はてなダイアリーネタを書けばアクセスが上がる」という印象がある。逆に、ライブレポートなどは見向きもされないが、それはもう最初からわかっていることである。
最近は経験上、「今書いている記事がどれくらいブックマークされるか」のおおよその数字が大体予測できるようになってきた。これは100超えるかもしれない、これは数十程度だろう、これは3~5のラインは超えるだろうがあまり伸びないだろう、これはゼロかもしれないな、というくらいのおおざっぱな分類だが、大体は当たる。予想外に伸びることはあるが、予想外に伸びないことはほとんどない。もし自分が「アクセス乞食」だったならば、被ブックマーク数予測で伸びそうな記事だけを公開すればいいのだが、そうでない記事も書いてみたいのがブロガーというものの宿痾であろうか。
さて、このブログではアクセス解析も行なっており、ページビューとリンク元のページくらいは見ている。
そこで興味深いのは、はてなブックマーク数が極めて少なくても、外部からのリンクでアクセスが極めて多い記事がときどき存在していることである。
それは、一言で言えば「オタク向け記事」だ。もちろん、オタク向け記事であっても、ネット内論争系のまとめ記事であればはてなブックマークでも伸びるわけだが、それ以外のアクセスルートが存在している。それが「個人ニュースサイト」――興味深いページへのURLを列挙したサイトなのである。
当サイトへのアクセスがあるものとしては、たとえば「カトゆー家断絶」「かーずSP」「ー`)<淡々と更新し続けるぞ雑記。ωもみゅもみゅ」「RinRin王国」「駿河電力/スク水.jp」「こんがり焼あじ」などが挙げられる。これ以外にも多くの個人ニュースサイトでピックアップされ、アクセスが流れてきている。
もちろん、これらのサイトの情報は、基本的にオタク系趣味とみなされる内容が多い。たとえばゲーム、たとえばメイド、たとえばマンガ。そして、一つのサイトでピックアップされると、他のニュースサイトでも多く取り上げられるようになる。そのルーチンの中で巨大ニュースサイトである「カトゆー家断絶」にピックアップされると、「カトゆー効果」とも呼ばれる大量アクセスが舞い込んできたりもするわけである。
最近はこれらの個人ニュースサイトの威力は落ちてきたとも言われるが、確かにウェブRSSリーダーなどのアクセスが増えてきたとはいえ、やはりアクセス誘導の大きなルートの一つであることには間違いない。それはアクセス解析リンク元URLランキングが証明している。
さて、このブログでは被「はてなブックマーク」数を表示させているので、それは目に見える数値としてわかる。しかし、実際にどこからどれだけのアクセスがあったかは、管理人以外の眼には見えない。したがって、このサイトにアクセスする人は、「ああ、台北のメイドさんの記事はそれほど人気がなかったんだな」と思ってしまうかもしれない。しかし、実際には涼宮ハルヒ台湾版記事と並んで、個人ニュースサイトからのアクセスがすごいことになっているのである。
というわけで、同じ一つの記事であっても、別の指標をもとにすれば評価は大きく変わる。そして、先ほどと同じく、私は記事を書くときに「これはブクマされないが、個人ニュースサイト向けの記事だな」と思うこともある。
以前、「いんちき」心理学研究所というブログが更新停止した。
まあ理由は色々あるのですが、沈黙のオーディエンスというか、いくら書いても全くと言っていいほど反応が無く、閲覧者が増えるほど壁に向って話している感が強くなっていくのは精神的にどうにも辛いので。
この文章を見たときに大きな違和感を感じた――ということは、以前にも書いている。
実はコメントをくれる読者などは閲覧者数の数パーセントもいればいい方だ。メールなどはもっと少なくて、純粋なブログ読者からの感想メールなんて、うちのブログでは四半期に一通来れば多い方である(原稿依頼などは除く)。みんな何かを思っていても、反応なんてしない――ということは、自分自身が閲覧したブログの何パーセントにコメントを残すか、わざわざメールを出すなんてそのうちいくつあるかを考えてみればいい。
大体において、ブログの感想というのは意外と来ないものだ。そもそも、他のブログを見に行って、コメントを残すのはごく一部だろうし、さらにブログをやっている人にメールを送るなんてことは滅多にない。以前、あまりにも反響が少ないといってブログを閉鎖した人がいたが、それで閉鎖するならほとんどのブログが閉鎖しなければならない。このブログも一日平均ページビュー4000くらいだが、ブログに関して感想のメールが来るなんて数か月に一通くらいのものだ。逆に、来るとびっくりする。
各記事の被ブックマーク数、アクセス数、そしてコメント数、トラックバック数はいずれも比例しない。まるで相関していない。たとえば、このブログで最もコメントがよく書き込まれる記事は、
ではないかと思う。これは2004年の記事だからということを割り引いて考えても、現時点でブックマーク数ゼロ。アクセスも特に多いわけではない。しかし、切実な詐欺被害者にとっては、情報を提供すべき場所として効力を発揮している。したがって「コメント数だけが異常に高い」記事となっている。
その他、素人ウェブユーザーに掲示板と間違われやすいような記事はコメント数が伸びる傾向にある(たとえば「きっこの日記」分析記事には、どういうわけか、きっこへの意見を一生懸命書き込む人たちがいる。ここで言ってもしょうがないのに。そういう人たちは別に私をきっこと間違えているわけではないのだが、不思議な現象だ)。また、誤字脱字や感想を述べやすい内容の記事にはコメントが付く。
一方、引用・参照して言及したくなるような記事には、トラックバックがつきやすい。長文で反応したい記事、あるいは自分のブログのネタにしたい記事というべきか。そして、一般的に議論を招く話題は、トラックバック・コメントともに伸びやすいといえる。
したがって、トラックバックされた数、あるいは他のブログからリンクされた数(すなわちテクノラティにおける判断基準)というのも、また記事の人気度を測る「一つの目安」にすぎないのである。
いろいろと分析してきたが、各種ソーシャルブックマーク間の傾向の違い(Newsing!などは、はてなと違った傾向を示すようだが、まだサンプルが少ないので何とも言えない)、RSSリーダーで読まれるルート(最近はウェブRSSリーダー、特にLivedoor Readerなどの利用が急増しているように思われる)など、さらに検討すべき余地が残されている。とりあえず、2006年末現在の状況分析メモということで。
2006年に書かれた絵文録ことのはの記事で「はてなブックマーク」に登録された数の多い順に並べています(数字は2006年12月28日未明現在)。2005年以前に書かれたが2006年にブックマークされた数が多い記事は含みません。10月にURLを変更したので、その前後でブックマークされたものはuser数を「+」で示しています。
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